開成中学は言わずと知れた男子中御三家のひとつである。そこの中学入試の問題が昨日の日経新聞朝刊に出ていた。どんな難問がでているのだろうかとうことで、最初の問題だけチェックをしてみた。

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3つの整数  ア、イ、ウ があります。ア と イ の最大公約数は 21 ,  イ と ウ の最大公約数は 35、ア と ウ の最大公約数は 98 です。また ア と イ と ウ の合計は 1000 以下です。

ア、イ、ウに当てはまる数を答えよというものだ。 

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それほど難問ではないのかもしれないが、最大公約数がわかっていないと解けない。まず概念の理解、次に解き方の順であろう。私も最小公倍数と、どちらがどうだったかな?というくらい、ことを忘れている。因数分解でも二次方程式の解であろうと、大多数の大人はそんなものだろう。ネットがあれば、まずは検索をするだろう。入試以降の人生において、まずその種の算数を使用することはないし。ここで出てくる「整数」だって、相手はわかっていると思って話していると、理解していない場合があるので、注意は必要だ。もっともそういう人は、受験しないだろうが。

ともかくも私はこの手の入試モノに極めて否定的だったが、少し考えが変わってきた。解けない問題に直面した時に、すぐに投げ出すか、何とか解決策を探そうとこらえるかは、その後のその人の人生を大きく左右するかもしれないと思う直すようになった。いずれ、彼らも仕事をするようになる。その時に、やはり「困難な問題」に直面することだろう。その時に、似たような行動をとるのではないか。すなわち、いつも考えることをせずに、俺にはこんなの解けるはずはないといって直ちに放棄してあきらめてしまう人と、解けそうもない問題でも解答があるはずだと、制限時間まで食らいついて頑張る人との違いのようなものだ。世の中には、探せば易しい仕事はあるだろう。運良く巡り会えたとしても、当然時給は低いだろうし、それが上昇することはないだろう。一方、多くの人の解けない問題に解決策を提示する人は、それなりの報酬が見込めるだろう。そのあたりの「問題」に向かう態度は共通しているかもしれないと、サバイバルする習慣づけのためには悪くはないかもと少し思った。ただし言い古されたことだが、子どもは友達や自然の中で遊ぶことを通して学ぶことも多いはずだ。それらを犠牲にしてまで、過度に試験対策ばかりのやりすぎは時間の浪費だろうし、偏った人間になってしまうことだろう。言いたいことは、するとしても程々にということである。とはいえ、程々程度の勉強だと開成中学には入れないだろうけれど。

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photo by leahahaha